居酒屋という形態をとおして、新しい価値の創造をめざす。
有限会社 Jack-in-the-Box
代表取締役 寺田 憲司
26歳で独立し、現在の「我流厨房 es」にあたる店をオープンさせた。オープンさせたものの、今ひとつ明日が見通せない。「飲食業は、どこまでやっても水商売。今日のお客さまは、明日来てくださるとは限らない」。そんな不安定な気持ちのなかで、何とか自社の強みを明確にしようと模索する。
経営資源は、人、モノ、金しかない。モノは、食材や調理技術。金は、内装。いずれも超一流には及ばない。とすると、人で勝負するしかないというのが、出した結論である。
「接客の基本は、気配り、心配りだと考えています。気配りは、漢字の読み方を変えると『けはい』。心配りは『しんぱい』と読める。お客さまの気配を感じ取り、心配することを徹底しようと決めた。
方針が定まってから、次に多店舗展開に着手。同時に、法人化して「Jack-in-the-Box」という屋号を持った。「びっくり箱」という意味の英語である。
驚きを与えるというコンセプトのもとに、お客さまや社員を求心しようというねらいを込めている。